海辺のふかふか

読みたいものを書くブログ

正しくなくていいんだ

正しくなくていい、というのが最近の私の大発見です。学校に通っているときは、勉強でもなんでも言われたことを一生懸命やるのが正しさだった。正しさはいつも私の側にあった。私はいつも正しさの側にあった。自分がこのまま正しくあり続けることは自明だった。

社会に出て、だんだんと苦しくなっていった。みんなと同じものを好きになれない。みんなが大事にするものを大事にできないどころか、ぶっ壊してやりたい。私の心は正しくない。

そんなときに『政治的に無価値なキミたちへ』を読んだ。そこにはイデオロギーは人によって違うもので、正解も間違いもないのだと書かれていた。息をしていいよ、と言われた気がした。今までは学生はこうあるべき、市民はこうあるべきという、ひどく狭いイデオロギーに沿った「正しさ」を追い求めてきた。もうおしまいにしようと思う。

私には私の主義があり、世の中には別の主義もある。ぶつかることもあるかもしれない、それが正常。そして、ある意見を表明することは、別の意見を否定することではない。信じるものに対する批判すべてを論理的にねじ伏せないと、信じるものを守れないと思っていたけど、そんなことはなかった。「正しく」なくていいんだ。

今週のお題「大発見」