海辺のふかふか

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一生モノの身体と生きることは

今週のお題「一生モノ」

「一生モノ」という言葉が使われ始めた頃の平均寿命はどれくらいだったんだろう?ある程度の長さをこのまま生きていく、という予測が立たなければ生まれない言葉。ひとつのものを一生使い続けることがしばしばなら、わざわざ一生モノと言うこともない。買い替えるものや使い捨てるものがあるから、一生モノの概念は生まれる。

このまま生きていくという予測がいつまでも立たない私に、一生モノと呼べるものはほとんどない。買い替え買い替え生きている。唯一あるとすればこの身体だろうか。持ち続けたいかはさておき、持ち続けるのだなという気はしてきた。歯はもう生え替わらない。ちょっとした傷の治りが遅くなった。「お試し期間は終わったんだよ」と神様から言われているようだ。一生モノの身体と生きることは心細く、面白く、嬉しい。