海辺のふかふか

読みたいものを書くブログ

【読書感想】いつか結婚と独身が等価の選択になればいい

エルヤキム・キスレフ『「選択的シングル」の時代』を読みました。この本では、結婚が幸せを約束してくれないこと、独身でも幸せに生きられることをデータに基づいて示されています。

結婚が幸せを約束してくれないことについては、自分が日頃から薄ぼんやりと感じていたところだったので「やっぱりな」というような気になりました。また、何となく感じることを人に伝えるためにこういう調査方法もあるのだと勉強になりました。

親兄弟が死んで独りになるのが怖くて結婚を考えたことも過去にはあったけれど、結婚しないと困ることがあるから結婚する、というのは結婚相手を道具にするようで気が進まない。人は道具みたいに、機能しなくなったら捨てられるものではないから。あとこの本でも触れられていますが、夫婦のどちらかが先に死んでどちらかが後に残ることは確実なので、道具にしてもあんまり意味ないなって。

この本では、結婚していない人を未熟であると見なすステレオタイプについても触れられています。意識もされないほど結婚至上主義が染み付いた世の中だけど、結婚していることとしていないことに上も下もないと思う。まずは自分が自分の主義と、それに基づく選択を大事にしたいと思いました。