気付くと死ぬことばかり考えている。
別に何かあったわけじゃない。生きてれば何もないわけもないけど、死ぬほど苦しいような毎日を送っているわけでもない、と思う。
なのに、ちょっとした刺激に心が耐えられなかったり、認識の歪みが直せなかったりして、思考がショートカットで「死にたい」に行き着いてしまう。
苦しくないわけじゃない。誰かが助けてくれるとも思ってない。
生と死の境を越えるという点で、死ぬことは怖い。だって初めてだし。全員やるのに全員初見なのシステムとして狂ってるよね、練習させてくれ。それこそ死ぬほど痛かったり苦しかったりするんだろう。しないかもしれないけど、その覚悟は必要だと思う。失敗したらいろいろタダでは済まなそうだから、積極的に試す気は今のところ無いけど。
でもなんて言うか、生きてることって生きてないことに比べて、そんなに優れているんだろうか?生きていることは無限の可能性であり、つまり無限の危険性だ。死んでいる方がよっぽど安全なのに。
中学校の帰り道、友達と他愛無い話をしながら見上げた空が青くて「今ぜんぶ終わっちゃえばいいのに」と思った。あんまり幸せだったから、何にも傷付かないところに行きたかったのだ。